難関の資格といえばどんなものがある?

難関である簿記1級の資格

難関の資格といえばどんなものがある? 数ある資格の中でも、難関レベルと言えるのが日商簿記1級です。2級までは簡単に取得できたものの、1級となると歯が立たず、挫折してしまう方がかなり多いことでしょう。では、その1級の試験内容ですが、4科目に分かれています。それは商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算です。商業簿記は仕訳や財務諸表作成、会計学は穴埋めや記述の理論問題。工業簿記と原価計算はどう分ければ良いか微妙なところですが、2級の工業簿記を一気に難しくしたものになっています。理論問題も出題されます。試験時間は商業簿記と会計学を合わせて1時間半となり、その後工業簿記と原価計算を合わせて1時間半実施します。トータルで70パーセント以上の正解で合格となりますが、各科目の正解率が40パーセント未満ですと不合格になります。また、配点が公表されていません。これは合格者の数をある程度一定にするために、配点を試験後に調整するからであると言われています。

では、学習方法についてです。学習時間は個人で異なるでしょうが、概ね1年程度と言われています。独学であれば、テキスト選びが大事です。2級までと違い、詳しい解説が載っているものでないと学習効率が上がりません。特に工業簿記、原価計算は自力で理解するのは難しいでしょう。あとは会計法規集も購入した方が良いです。理論問題対策に役立ちます。ただ、それでも独学はかなり大変です。2級までは独学でクリアしてきた場合でも、1級だけは通信講座や専門学校も利用しても良いでしょう。費用はかかりますが、合格への近道にはなることでしょう。